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Pick UP! Independent Publisher 世に投げかけたいものたちのために居場所をつくる出版社「里山社」

1人から数人規模で出版活動を行う出版社をご紹介するコーナー「Pick UP! Independent Publisher」。

今回ご紹介するのは「里山社」です。2012年に設立された里山社は、写真家、作家、映像監督など、ジャンルを超えて「世に投げかけたいものに光を当てる」活動を続けている出版社です。刊行タイトルには、山田太一のドラマシナリオの復刊シリーズ『山田太一セレクション』や『日常と不在を見つめてードキュメンタリー映画作家・佐藤真の哲学』など、社会や世界に対してアフォリズムを投げかける作品や、熊本にある橙書店主で文芸誌「アルテリ」発行者、田尻久子さんのエッセイ集『みぎわに立って』や、地方移住がブームとなるなか、富山にUターンしたライター・藤井聡子の実録エッセイ『どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜』などがあります。


近刊・最新刊ピックアップ

【2021/6/7発売】黒人母子(おやこ)の内省が暴くアメリカの“噓”

書籍:『ヘヴィ あるアメリカ人の回想録
(著:キエセ・レイモン、訳:山田 文/ 里山社)

内容:黒人女性政治学者として輝かしいキャリアを築く一方で、私生活では母子家庭で息子を一人で育てる不安でいっぱいだった母。アメリカ社会で黒人が意味のある人生をまっとうする難しさを知る母は、息子に鞭打ちの折檻も交えて厳しく教育しながら、権威主義的な恋人とギャンブルに依存し、家庭は常に貧困状態にある。「たった一人の友だち」と慕う母から受ける虐待や友人間の性暴力に傷つく「ぼく」は、ジャンクフードに逃避し、増えた体重が彼を一層痛めつける。そんな「ぼく」が痛みから抜け出すべく手繰り寄せたのは、他ならぬ母から教えられた「書いて、推敲する」ことだった。

【2020/2/25発売】「なにコレ珍百景」などテレビでも話題!90歳セツさんの新聞ちぎり絵

書籍:『91歳セツの新聞ちぎり絵 ポストカードブック』
(木村セツ / 里山社)

内容:世界中が閉塞感に包まれた2020年も、変わらず毎日創作を続け、表現力も観察眼も深化。91歳の1年間に作った新作を中心に、32点収録したコメント付ポストカードブックが出来ました。セツさんのエネルギーの源を知る読み物(ちぎり絵くふう解説/1日のすごし方/セツさんの「昔のしごと」/孫・木村いこによる漫画「ばあちゃんというヒト」)も充実!
ポストカードとして、切り取って使うも良し。作品集として手元に置いて楽しむも良し、な一冊。なかなか会えない遠くのあの人へ。セツさんの明るいパワーをおすそわけしていただけましたら幸いです。

 

里山社刊行書籍リスト

書名 著者名 発売日 本体価格
『ヘヴィ あるアメリカ人の回想録 キエセ・レイモン、訳:山田 文 2021/6/7 2900円
『91歳セツの新聞ちぎり絵 ポストカードブック』 木村セツ 2021/2/25 1500円
病と障害と、傍らにあった本。 齋藤陽道、頭木弘樹ほか 2020/10/25 2000円
ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記 著:パク・ゴヌン、原案:ヤン・ウジョ、チェ・ソナ、訳:神谷丹路  2020/7/15 2600円 
みぎわに立って 田尻久子 2019/03/20 1900円
ジェンダー写真論 1991-2017 笠原美智子 2018/02/26 2700円
山田太一セレクション
男たちの旅路
山田太一 2017/01/27 2200円
山田太一セレクション
想い出づくり
山田太一 2016/12/12 2000円
山田太一セレクション
早春スケッチブック
山田太一 2016/12/12 1800円
日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家・佐藤真の哲学 佐藤真 2016/03/15 3500円
井田真木子著作撰集 第2集 井田真木子 2015/03/14 3000円
井田真木子著作撰集 井田真木子 2014/07/19 3000円
はまゆりの頃に 三陸、福島 2011〜2013年 田代一倫 2013/11/08 3800円

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  1. 365bookdays編集部

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