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「性」で切り取る、今後一ヶ月の気になる近刊は?

こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。

不定期でお送りする、テーマで切り取る今後一ヶ月の近刊情報「today's pick up」。
(毎日ツイートしている #今日の気になる近刊 と 本が好き!らぼ近刊情報サーチ を参考にしています。)

第4回目のテーマは「性」。6月16日に発売されて以降、何かと話題になっている『お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』という本をご存知でしょうか? 世界各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書2018」でもG7の中で断トツのジェンダー格差を持つとされている日本において、性差による差別は至る所に見られます。

差別というものは無意識で行われるものでなかなか自分では気づきにくいかもしれませんが、だからこそ勉強したい。そう思って、「性」についてどんな本がいま、そしてこれから出るのか調べてみました。

そんな中で、和氣が気になった3点を挙げます。

【既刊】お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門

発売日:6月16日

書名:お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 (北村紗衣・書肆侃侃房)

内容紹介:フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、映画もドラマも演劇もこんなにおもしろい。
自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう!
映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者によるフェミニスト批評絶好の入門書

編集部コメント:既刊ではありますが今回のテーマの発端となった本です。本が好き!ではタカラ~ムさんがレビューを書いています。

【既刊】女と男のちがいって?

発売日:7月22日

書名:女と男のちがいって? (プランテルグループ・あかね書房)

内容紹介:女と男は体のつくりがちがう。でも、それ以外にもちがうところがあるように思える。本書では、男女のちがいはいったいどうして、どこからくるのかをユニークなイラストとともに説明している。男のほうが女よりえらいなんてことはあるのだろうか、女と男が平等な社会とはどんな世のなかだろうか。巻末には、社会学者・金野美奈子氏によるオリジナルコラムを掲載。若い読者に自ら考えることを誘いかけるスペイン発の社会絵本。

編集部コメント:性について学ぶといったって良く分からないですよね。「あしたのための本」はこういった一見分かりにくいテーマを噛み砕いて教えてくれる40年以上まえにスペインで出版されたシリーズです。入門書としてちょうど良さそうですね。

 

【近刊】お買い物は楽しむため(仮): 近現代イギリスの消費文化とジェンダー

発売日:9月2日

書名:お買い物は楽しむため(仮): 近現代イギリスの消費文化とジェンダー(エリカ・ダイアン・ラパポート・彩流社)

内容紹介:

──百貨店の誕生から、既婚女性財産法、フェミニストの運動、演劇と女性のショッピングとの結びつき、そして、ショーウィンドウを粉々に割った女性参政権運動まで──

19世紀~20世紀初めのロンドンで、女性たちがどのように「家庭」という女性の領域から、「街」という公的領域に飛び出し、ショッピング(娯楽)を楽しむようになったのかを明らかにする。

編集部コメント:産業革命により、徐々に封建的な世界が変わりつつあるロンドンで女性がどのように変化していったのか。ファッション好きにも文化史的な観点からも楽しめそうな一冊ですね。

ライブカルチャーの教科書 ~音楽から読み解く現代社会 ~

発売日:7月29日

書名:ライブカルチャーの教科書 ~音楽から読み解く現代社会 ~(宮入恭平・青弓社)

内容紹介:2000年代後半以降、CD市場が縮小し音楽聴取形態が多様化するのに伴って、各地のフェス、コンサート、アイドルシーンなど、ライブ・エンターテインメント市場が音楽文化を牽引している。「音楽を楽しむこと」の意味は近年どのように変わってきていて、そこにはどのような社会的・文化的な背景があるのか。

音楽ライブを読み解くために「メディア」「産業」「法律」「教育」などの視点を解説したうえで、フェスやレジャー、アニソン、部活、アイドルなどの具体的なトピックスを基本的な知識も押さえながら解説する。

音楽とファンの関係、音楽がもつ政治性、LGBTなどの社会的なマイノリティとの関わり、ARなどの技術と音楽文化など、ライブカルチャーを概説しながら、現代社会の諸問題を考えるアイデアや論点を提示する。

編集部コメント::本書は「音楽」に関する本ではありますが、そこから性について考える一助になるのはないかと思います。 

#今日の気になる近刊は、毎日Twitterで更新していますので、次に読む本の参考にしてみてください。
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