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【作家を読む】直木賞作家・大島真寿美 おすすめ5選

第161回直木賞を受賞した、大島真寿美さんは、1962年愛知県生まれ。1992年「春の手品師」で文學界新人賞を受賞しデビュー。 それから2019年の受賞まで、数々の作品を世に送り出しています。

今回の受賞作は、人形浄瑠璃作者、近松半二をモチーフにした作品ですが、 実はこの作品を含み、大島さんの作風を知る上で欠かせないのが「書く人」を 主人公にしてきた一連の作品。

また、本屋大賞で第三位となった『ピエタ』は、大島さんを一躍有名にした人気作品であり、出世作です。

そこで大島真寿美さんの著作の中から、ぜひ読んでおきたいおすすめのタイトル5作品を紹介します。

 

直木賞作家・大島真寿美を読む おすすめ5選

 

本屋大賞3位となった出世作

ピエタ

 書籍:ピエタ
(大島真寿美 / ポプラ社)
レビューを読む:https://www.honzuki.jp/book/156514/  

ひとりの人の死から語りだされた物語は、生きてある人々の優しく光に満ちたひとときを最後の場面として終わります。この作品には、いつもどこかで音楽が聴こえているような雰囲気がありました。(きしさん)
圧倒される透明感とこの美しさ。 音楽を通して新しい風景を、世界を感じる・・・そんな不思議な感覚でいっぱいだった。 登場する色々な人物の、それも何気ない言葉に誠実さが溢れ、音楽に対する愛が溢れ、何度も涙ぐみながら読み進めた。(michakoさん)

 

第161回直木賞受賞作品!

渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん  魂(たま)結び

 書籍:渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
(大島真寿美 / 文藝春秋)
レビューを読む:https://www.honzuki.jp/book/276060/  

 主人公は『あなたの本当の人生は』『ゼラニウムの庭』 『ツタよ、ツタ』 に続き「書く人」で、大島さんの書く人シリーズと名付けたくなる。彼の姓は近松で名は半二。職業=浄瑠璃作家とくれば、てっきり「曽根崎心中」を書いた近松門左衛門の縁者と見紛うが、筆名で名乗っているだけだ。気おくれはしないのかと思うが、父親が門左衛門本人からもらった硯を譲り受け、作家になる気まんまんだったらしい。(星落秋風五丈原さん)

答えは出ない。迷いながらも、歩き続ける三人の女たち

あなたの本当の人生は

書籍:あなたの本当の人生は
(大島真寿美 / 文藝春秋)
レビューを読む:https://www.honzuki.jp/book/221920/  

書く事ができなくなったベストセラーシリーズを持つ作家 その作家の「あなたの本当の人生はここにはない」と言う言葉に動かされ、彼女に人生を捧げる女性、 彼女の家に住み込みで働く事となった伸び悩んでいる若手女性作家、 書く事に囚われた三人の女たちが出会った時、止まっていた歯車が静かに動き出す。(ramsさん)

一族の血に秘められた、ある秘密。

ゼラニウムの庭 (一般書)

書籍:ゼラニウムの庭 (一般書)
(大島真寿美 / ポプラ社)
レビューを読む:https://www.honzuki.jp/book/199810/  

老いるスピードが人より遅くて寿命が長い。一見羨ましい話だけど、その現実は切ない。(chiezoさん)

「幻の女流作家」となった女性の運命。

ツタよ、ツタ

 書籍:ツタよ、ツタ
(大島真寿美 / 実業之日本社)
レビューを読む:https://www.honzuki.jp/book/241943/  

「書くこと」に拘る大島さんが描く 書くことができなかった実在の女性(星落秋風五丈原さん)

大島作品の着想の豊かさには、あっと驚かされます。そして書くこと、表現すること、生きること。それぞれ主人公が抱える答えのない問いを、出来事を通じてじわじわと読み手に問うのです。

どんな作品を生み出していくのか、目が離せない作家です。

 

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