本が好き!2019年の話題書はコレだ!年間人気書評BEST10を発表
平成から令和への元号改元、消費税増税、ラグビーワールドカップ開催、様々なイベントがあった2019年も終わりに近づいています。 2019年に書評サイト「本が好き!」で話題を集めた本は何だったか振り返る、恒例本が好き!での年間人気書評ランキングを発表します!
集計期間は2018年12月13日~2019年12月20日(2018年度が12月12日までの集計だったので翌日から起算しています)。
*同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2019年で、投票数が10位までの書評が掲載されています。
1位
書籍:『影』
(カーリンアルヴテーゲン/小学館)
レビュアー:yukoさん 得票数:82
書評掲載日:2019-01-06 21:21:13
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/24897/review/219953/
ノーベル賞作家である父アクセルは脳疾患で寝たきりで介護施設に入院しており、 その息子、ヤン=エリックは、父の作品についての講演会をこなし、数々の財団をまとめ、父の名声の名のもとに生きています。 物語は、とある男の子が、 「この子をよろしくお願いします。許してください」 というメモと一緒に捨てられているシーンから始まります。 男の子は成長し、脚本家として名をあげようとしているクリストファーという青年に。…続きを読む
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2位
書籍:『空想科学読本 滅びの呪文で、自分が滅びる! (角川文庫)』
(柳田理科雄/KADOKAWA)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:48
書評掲載日:2019-07-17 15:59:27
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/279237/review/230686/
1996年、1冊の本がベストセラーとなった。 ウルトラマンや仮面ライダー、マジンガーZなど、ヒーローたちの特徴や特技を「科学的」に検証し、それが可能であるか、実際に使ったとしたらどうなるかを予想するのである。 これがなかなか強烈で、例えばウルトラセブンが空を飛ぶと体が裂けてしまうとか、身長50m・体重2万トンのゴジラはそもそも生まれることができないとか、ダメ出しのオンパレードである。…続きを読む
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3位
書籍:『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』
(ベン・ブラット/DU BOOKS)
レビュアー:darklyさん 得票数:47
書評掲載日:2019-02-08 21:08:53
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/274541/review/221670/
本書はざっくり言えば小説の中に使われている単語を調べそのパターンを解析し統計的に処理することによりどのようなことが分かるかについて書かれた本です。英語での題名は「Nabokov's Favorite Word Is Mauve」つまり「ナボコフの好きな単語は藤色」となります。それでは何の本か全く分からないためこのような邦題にしたのではないかと思います。…続きを読む
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4位
書籍:『キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)』
(郡司芽久/ナツメ社)
レビュアー:あかつきさん 得票数:46
書評掲載日:2019-07-27 06:30:22
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/279910/review/231143/
わたしは博士号という「足の裏の飯粒(*)」の為に数年研究生活を送ったが,その中で実感したのは「向いてない」「興味の方向が違う」ということであった.
(*):とっても何の役にも益にもならないがとっとかないと気持ち悪いものの例え 勿論,「研究対象=興味対象」であれば,全く違っただろう.例えば「万葉集と医学」とか(なんだその研究).しかし,わたしの所属する講座はもっと血生臭い分野でまったく文学や歴史と関係なかったので,連日蛋白やらDNAやらを抽出したり測定したり細胞やネズミを育てたり(そしてサクリファイスしたり♪)するだけだった.
だから,わたしは「研究対象=興味対象」で研究に没頭できる人に強い憧憬がある.…続きを読む
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4位
書籍:『82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)』
(チョ・ナムジュ/筑摩書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:46
書評掲載日:2019-04-10 05:28:22
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/272226/revie8w/223778/
女が女であるというだけの理由で、人生で出会う困難や差別を描き、くの共感を得て、本国で100万部を突破、映画化も決定しているという韓国のベストセラー小説。ちなみに韓国では100万部を突破した小説は 同作を含めて3作しかないのだとか。そう聞けば「社会現象」だといわれているのもうなずける。
この本が、今、ホンヤクモノスキーの間で最も注目されている翻訳家、斎藤真理子さんの翻訳で日本でも出版されると聞いたときから
読もうと決めてもいた。…続きを読む
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6位
書籍:『猫河原家の人びと :探偵一家、ハワイ謎解きリゾート (新潮文庫nex)』
(青柳碧人/新潮社)
レビュアー:マックさん 得票数:45
書評掲載日:2019-10-04 11:49:23
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/280873/review/233038/
実は作者の青柳碧人さんには、かなり前から興味があった。 けれど、青柳さんの代表作の宣伝文句が『数学ミステリー』なのに恐れをなして、なかなか手が出せなかった。 そんな私が初めて手にしたのが本作の前作である『猫河原家の人びと 一家全員、名探偵』。 なんのことはない、タイトルの猫の字に釣られただけなのだが、連作短編の最初の一編を読んで思った。 「猫、関係ないやんけ」…続きを読む
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6位
書籍:『シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ』
(アーサー・コナン・ドイル / 東京創元社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:45
書評掲載日:2019-05-18
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/244427/review/227172/
NHKが『シャーロック・ホームズの冒険』を放映していたのは、いつのことだったろうか。
BBC制作のそれは、土曜日の夜10時くらいから放映していたように記憶している。まだ小学生だったけれど、毎週楽しみにしていた。 眠たさに負けることもあったが。小説を読むようになり、必死に読み漁った。新訳を追った。
さまざまな新訳に出会い、少しずつ違うホームズの冒険を楽しんできた。
コナンドイル作の「シャーロック・ホームズシリーズ」の第1弾が『シャーロック・ホームズの冒険』だ。…続きを読む
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8位
書籍:『「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝』
(ジョンニュートン / 彩流社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:44
書評掲載日:2019-03-17
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/275666/review/223775/
第一部は「アメージング・グレース」がどうしてできたか 作詞者のニュートンは赴任先のオウルニィーの教会で聖書の言葉を詞にして説教に使った。わかりやすく創世記から順に讃美歌にして聖書を易しく解説したものを作った。 その中で「アメージング・グレース」は41番目に出てくる。…続きを読む
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9位
書籍:『マリー・アントワネットの日記 Rose』
( 吉川トリコ / 新潮社)
レビュアー:茜さん 得票数:43
書評掲載日:2019-01-08
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/273604/review/220040/
マリー・アントワネットは皆さんご存知だとは思いますが私は名前だけしか知らずに読んでみました。
RoseとBleuがありまして上巻と下巻に分かれています。とりあえず今回は上巻であるRoseから。
Roseは輿入れ((上流の家庭の)嫁入り。婚礼。))からルイ15世崩御までが書かれています。
が。。。クソ真面目な文章なんかではなくてネットスラングやらギャル語(古い?)や顔文字などを使って書かれているので文章的にはチャラいですwww…続きを読む
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10位
書籍:『失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~』
(プルースト / 光文社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:41
書評掲載日:2019-11-18
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/281421/review/233588/
読書好きなら誰もがその名前は知っている「A la recherche du temps perdu 失われた時を求めて」、フランスの作家マルセル・プルーストが1922年に亡くなるまでの約15年間をこの一作のためだけに費やし、その原稿枚数たるや3000枚以上、日本の400字詰め原稿用紙10,000枚に該当するという畢生の大作、「二十世紀文学の金字塔」との誉れも高い作品です。…続きを読む
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