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monthly bookreview ranking

今月の1位は、自信を持ってお勧めできる、謎解きミステリの続編『優等生は探偵に向かない』(東京創元社)

本好きが集い、書評を投稿する読書コミュニティ「本が好き!」の 2022年11月の月間人気書評ランキングを発表します。 (同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載しています。つまり2022年11月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

1位
優等生は探偵に向かない
書籍:優等生は探偵に向かない
(ホリー・ジャクソン、服部京子/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:38
書評掲載日:2022-11-03 16:39:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/309067/review/281900/

これはお勧め!ただし、必ず前作『自由研究には向かない殺人』から順番に読むこと!!

『自由研究には向かない殺人』の続編。
シリーズもののミステリには、途中から読んでもさして問題なく話に入っていけるものもあるが、このシリーズの場合は必ず『自由研究には向かない殺人』からを読むべきだろう。
とにかく登場人物も多いので、前作を踏まえていないとなかなかついていけない部分もあるだろうし、前作のあれこれを引き継いでいるため、前作のネタバレもたっぷりある。 どちらかといえば、続編というより、第二幕という方がしっくりくる感じさえする作品なのだ。…続きを読む

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2位
模倣の殺意
書籍:模倣の殺意
(中町信/東京創元社)
レビュアー:茜さん 得票数:37
書評掲載日:2022-11-14 06:17:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/15386/review/283702/

密室、アリバイ、盗作……様々な要素を絡め、著者が自信を持って仕掛ける超絶のトリック!!

主な登場人物
・坂井正夫…作家
・中田秋子…編集者
・津久見伸助…ルポライター

坂井正夫の死の謎を追いかけて、津久見伸助と中田秋子の視点で進んで行きます。読んでいる途中で私は女性達の話し言葉が何だか昭和めいているなぁと思っていたら初版が1971年(昭和46年)の作品だったとは!!…続きを読む

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3位
[フォトグラフィー]メガネの歴史
書籍:[フォトグラフィー]メガネの歴史
(ジェシカ・グラスコック、黒木章人/原書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:36
書評掲載日:2022-11-16 08:48:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/312541/review/283777/

ファッションの中のメガネ

何かでちらっと見掛けて図書館で借りてみたのだが、思っていたのとは方向性が違っていた。視力の原理と視力矯正の発展、みたいな本だと誤解していたが、実のところ、「ファッションの視点からの」メガネの歴史だった。…続きを読む

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3位
毒きのこに生まれてきたあたしのこと。
書籍:毒きのこに生まれてきたあたしのこと。
(堀博美/天夢人)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:36
書評掲載日:2022-11-03 22:20:45
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/312257/review/283312/

毒きのこが、ひとつひとつ紹介されていきます。形状とか、出現する季節や場所とか、毒成分とか、中毒症状とか……そして、それぞれの中毒事例も。

秋になると、きのこの本が読みたくなります。図書館で、植物や菌類の本をいろいろ見ていて、みつけました、この本を。
なんてチャーミングな表紙。ベニテングタケの大きな傘の下に、双子か姉妹か、ならんで立つ女の子ふたり。ふたりの足もとには、黄色い傘の、タマゴタケ?…続きを読む

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5位
定本 黒部の山賊 アルプスの怪
書籍:定本 黒部の山賊 アルプスの怪
(伊藤正一/山と渓谷社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:32
書評掲載日:2022-11-13 15:06:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/216862/review/282999/

黒部源流を闊歩した山賊たちの思い出を、三俣小屋の主が語る。

戦争直後の1945年。北アルプス最奥の地、三俣蓮華の、管理主もなく荒れ放題だった山小屋、三俣小屋を、著者・伊藤正一さんは買い取る。そのころ、巷はもとより、山も荒れていた。北アルプスには、人びとから黒部の山賊と恐れられる野人のような丈夫たちが闊歩していた。…続きを読む

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6位
天変地異の地球学 巨大地震、異常気象から大量絶滅まで
書籍:天変地異の地球学 巨大地震、異常気象から大量絶滅まで
(藤岡換太郎/講談社)
レビュアー:三太郎さん 得票数:31
書評掲載日:2022-11-15 19:32:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/312523/review/283738/

地球科学と天変地異の周期性について。

今年の8月に出たばかりのブルーバックス(新書)です。著者の藤岡さんは海底の巨大地形の専門家だとか。この本では千年単位の短期間の話から1億年単位の地球上の生物大絶滅の話まで、人間にはどうしようもない災害の原因を科学的に考察していきます。…続きを読む

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7位
相棒は秋田犬 現代の縄文犬と共に過ごした3989日
書籍:相棒は秋田犬 現代の縄文犬と共に過ごした3989日
(村山二朗/カンゼン)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-09 06:24:09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/312334/review/283502/

人と犬との間に築かれてゆく信頼関係を描いた、かけがえのない11年の記録。

秋田犬や柴犬などの日本犬は、縄文時代から日本人と強い結びつきがある。また彼らは、あらゆる犬種の中で最もオオカミと遺伝子が近い。習性の中に「野生」を残しているということだ。…続きを読む

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7位
怪奇探偵小説集 続 双葉社
書籍:怪奇探偵小説集 続 双葉社
(鮎川哲也/ノーブランド品)
レビュアー:hackerさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-02 16:08:33
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/311196/review/282965/

鮎川哲也編による「怪奇探偵小説集」の二巻目ですが、まぁ、こちらも気味の悪い表紙ですねぇ~。しかし、ユニークな収録作の数々は、さすがと思わせてくれます。

同じ鮎川哲也の編纂によるこのシリーズは、第一巻の収録作の大半は雑誌『新青年』に掲載された作品、それも大正末期から昭和11、2年の間のものでしたが、本書も『新青年』からの作品が多いものの、戦前では『探偵趣味』『ぷろふいる』、戦後では『探偵実話』『宝石』に掲載された作品から選んだとのことで、範囲は広がっているものの、鮎川哲也は「目次を一覧すればお分かりのように、これまた大半が幻の作家による幻の作品なのである」と自負しています。…続きを読む

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7位
風を彩る怪物
書籍:風を彩る怪物
(逸木裕/祥伝社)
レビュアー:三毛ネコさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-19 04:56:52
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/310066/review/283869/

音楽をテーマにした小説です。

活字中毒さんのレビューで読む気になった。音楽がテーマの小説である。
主人公は陽菜(はるな)。音大受験を控えている浪人生で、7歳からフルートを吹いている。姉の亜季に誘われて奥瀬見という田舎にやって来た。亜季は高校からホルンを始め、今も続けている。陽菜は奥瀬見で演奏会に出ることになった。…続きを読む

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7位
ロシアの星
書籍:ロシアの星
(アンヌ=マリー・ルヴォル、河野万里子/集英社)
レビュアー:efさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-04 05:59:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/309998/review/283316/

他者の口から語られるあのガガーリンの伝記的小説

「地球は青かった」という名言を残した事でも知られる(でも、本当はそうは言っていないのだとか)人類初の宇宙飛行士、ユーリー・ガガーリンの伝記的小説です。
 しかし、通常の伝記のように第三者の客観的な立場からガガーリンの人生を描くというスタイルは取っておらず、実在、架空の登場人物たちにそれぞれの立場からガガーリンの姿を語らせるというスタイルを取った、小説でもあるのです。…続きを読む

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7位
貝に続く場所にて
書籍:貝に続く場所にて
(石沢麻依/講談社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-03 07:48:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/299939/review/282973/

失われた世界は、記憶の中に生きている。

芥川賞受賞作です。デビュー作での受賞は、なかなかないです。候補作どまりの記憶だったので、今回事実を知って驚きました。東日本大震災が題材と聞いて少し引いていましたが、先行書評の評価がすこぶる高かったので読んでみることにしたのです。…続きを読む

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7位
有吉佐和子の本棚
書籍:有吉佐和子の本棚
(有吉佐和子/Array)
レビュアー:ぱるころさん 得票数:30
書評掲載日:2022-11-05 10:10:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/312303/review/283356/

有吉佐和子さんの作品をもっと読んでみたい!!

作家の有吉佐和子さん(1931〜84)の生涯を『本棚』というテーマで紹介する豪華な一冊が、この10月に刊行された。幼い頃に親しんだ本、作家となって愛用した仕事机、作品の数々などが、カラー写真で紹介され、読書好きにとっては眺めるだけで楽しい。…続きを読む

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  1. 365bookdays編集部

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